川越の塔 / Tower in Kawagoe

伝統とはお金に代えられない価値を持っている。観光産業によって川越のまちは食いつくされ消費され、と同時に成長し肥大化していった。一方で蔵造りが増え、また一方でタワーマンションが増えるこの状況は異様な方向にまちが突き進んでいるようにも感じる。

ここでは、そんな川越を空から眺める場所を創った。一歩引いた視点で川越を見てほしい。

ここがまちの寄合所として使われるときに、観光客と市民や新住民が周りのすべてを巻き込んで、これからを考える場所となってほしい。

川越のまちを優しく照らす雪洞のような建築。

また一つ、塔を登る足音が聞こえる。

Home  Back